よく見受けられるのが営業等で外回りをする社員が直接管理されないのをいいことに、仕事をさぼったりしている事実は多々あります。
また、ライバル会社・取引先から報酬を受け取り、自社の情報を漏洩したり、社内の情報を管理する人間が社外にその機密情報を流したりする事も珍しくはありません。
なお、会社の帳簿で使途不明金が多すぎる、お金の出入りが激しすぎる等の経理についても、問題を抱えているケースが決して少なくありません。
特にお金と異性問題は社員100人あたり3人の割合で発生するとまで言われています。
経営者として、「うちの人間に限ってそんなことはないだろう」と考えて信用するのが理想ではありますが、行動がおかしかったりした場合は、「もしかしたらそういうこともあるから対策をしておこう」と考えて調査することで、大きな被害になる前に食い止められる場合もあります。
例えば経理で横領していて、夜逃げしたといったケースでは、お金の関係を全般に任せていたため、夜逃げ後は何もなく倒産に追い込まれたといった話もあります。
経理担当は基本的にしっかりしていて、信頼できる人物を配置することと思います。
しかし、人はなんらかの事情があってお金のトラブルに巻き込まれたり、ちょっとしたきっかけで魔が差すこともあります。
また、機密情報のやりとりがある企業では、それを予見できるのであれば事前に防ぐ、最悪でも事が大きくなる前に、なるべく早く対応したいものです。
こうした時は、ちょっとずつヒントとなる信号が出ているものですが、知り合いだから、長い付き合いだからこそ、見逃してしまう可能性も少なくありません。
取り返しのつかない状態にならない為に、社員の素行調査が有効な手段の一つです。
経営者が社員を疑う場合、以下のような事が挙げられます。
・出張や経費の請求で社員が水増し請求をしているようだ
・社員が結託して経理を不正操作しているようだ
・社員がギャンブル、借金苦から会社のお金を不正使用している
・営業社員のまわりで不信な行動がある・さぼっている
・ライバル会社に仕事や情報が漏れているようだ
・他社や情報会社などに、データや機密情報を漏洩しているようだ
・ライバル会社の社員がスパイとして入社しているようだ
・禁止している社内恋愛をしているのではないか
・禁止ではないが社内恋愛が目に余り仕事の効率に影響がでている
経営者には、企業を守り真面目な社員の生活を守って行く義務があります。
被害が取り返しのつかない状態になる前に、不審な社員の素行調査をして、未然に防ぐ、傷が浅いうちに対処するといったことが本当の解決方法ですし、問題がなければ、その事実を知り安心することができます。
経理担当に関しては、会社を左右する内容になりかねないことから、特段怪しい動きがなくとも普段から素行調査をしておくことをおすすめします。