ごあいさつ

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変化をチャンスとするビジネス戦略【その2】

何でも不況のせいにする「不況活動」はSTOP!

 全国どこに行っても、仕事がうまく行かないのも、夫婦仲が悪いのも、子供の成績が悪いのまで不況のせいにしている人がおられますが、そういう何でも不況のせいにするのを「不況活動」と呼ぶそうです。もうそろそろ不況の布教活動はSTOPしなければなりません。
 又、そういう何でも不況のせいにする卑怯な輩のことを「不況者」(ふきょうもの)と言うそうです。そういう人が身近にいたならば「この不況者めが!」と、その人の心の中から不況だという思い込みを吹き飛ばさねばなりません。
 国税庁の統計を見ると、日本人全体の平均年収は下がっているにもかかわらず、年収2000万円以上の人の数は、バブル期には6万人程度しかいなかったのが、ナント今や3倍の20万人を超えているようです。(人口約600人に対し、1人の割合)
 それは一体どういう人達なのでしょうか?'80年代のように不動産や株のバブルで儲けた人でもない。一昨年まで、ドットコム、ITと言えば花形だったのが、今やドットコム企業も「ドッとコケ」、IT株に投資した人達は「アイテッ!」という惨状。外資系企業の高給サラリーマンがそんなにいるわけもないですし、彼ら新富裕層の正体は何なのでしょう?
 調べてみた結果が、彼らは特別の業種や職種や地域の人ではありませんでした。どの町にもいるフツーの人達なのです。企業の規模や社歴、地域や業種、職種や年令などに関係なく、存在しています。
 しかし、彼らには一つの共通点があって、皆その地域ごとのその業種の地域一番店を経営しているか、勤めている人だったのです。
 どういうことかと言いますと、例えば、とある町のある消費者がラーメン屋に行くのでも、その人の外食の機会自体は減っていますし、一回に使う平均金額も下がっています。しかし、だからこそその人は「どうせ行くならあの店」という選択をするわけです。その結果、地域で一番人気のある店には、どんどん客が集まり益々強くなって行くのです。女性が美容院に行く頻度も減っているでしょうし、客単価も平均すれば落ちているでしょう、しかし、同様に「どうせ行くならあの店」となるのです。これは歯医者でもレストランでも服屋でもバック屋でも何でも同じで、まさに勝ち組がひとり勝ちしているわけです。
 けれども、そういった企業や店舗を調査分析すると、老舗が強いとも限りませんし、資本の大きい企業が勝つとも言えません。では、どうやって彼らは勝ち組になっているのでしょうか?何が他者と異なるのでしょうか?  〈次号へ続く〉